平成24年 西郷南洲翁を忍ぶ旅(2)

2日目は朝から晴天に恵まれた。心配していた気温も「ちょうどよい」体感であった。

 

不思議なことであるが前回そして今回、鹿児島での気温は涼しく同時期の札幌市と比べても「少し暑い」と感じる程度である

 

我々第1班は宿泊先が別になっている第2班と8時過ぎに合流した。

 

目的地は「知覧」である。

 

直接、西郷先生とは関係がないが参加者からの要望があったので訪問地に加えた次第。

 

私は数年前に訪問しているが再訪を望んでいたので良い機会であった。

 

移動は昨日同様、レンタカ-である。道路がすいていたことと高速道路を利用したこともあり鹿児島市内から約1時間強で到着した。

 

最初の見学地は「知覧武家屋敷」であった。ここは260年前から変わらぬ姿を保ち続け"箱庭"のような趣がある。この屋敷には現在も住んでいる方がいることが260年という年月を感じさせない要因のひとつかと思ってしまう。

 

 

 

屋敷.jpg

 

 

見学は各自自由とし数人のグル-プごとの"散策"となった。朝の新鮮で涼しい空気を吸いながらゆっくりと見学していると気分も晴れてくるようであった。

続いて「薩摩英国館」へ。言うまでも無く鹿児島とイギリスはあまりにも強い因縁が存在する。幕末期「生麦事件」が原因で鹿児島(当時は薩摩藩)とイギリスとの間で戦争が勃発した。有名な薩英戦争である。しかし世の中、何が幸いするかわからない。薩英戦争を契機に終戦後、両国は急接近し互いに交流を始めるのである。

 

 

英国.jpg

 

この「薩摩英国館」はそんな薩摩藩とイギリスのかかわりを紹介した建物である。こちらでは両国の歴史を紹介するのみならず紅茶を製造しているのである。知覧地域ではお茶の栽培が有名であるが紅茶の栽培にまで進出していたとは私も初耳であった。ちなみに「薩摩英国館」では2007年に製造された紅茶がイギリスで金賞を受賞しているのである。

 

私は紅茶通ではないのだが試しにこの紅茶を購入してみた。イギリス出身のシ-トンさんも購入していた。後日、味の感想を尋ねると「香りも味も良い」と高評価であった。

 

次の訪問先は「ちらん人形博物館」。私はその存在自体、知らなかったのだが"知る人ぞ知る"存在だとか。こちらの館長が生活を切り詰め長年に亘り収集した人形の数は何と10,000点だそう。あえて数えることはしなかったが決して広いとはいえない館内にびっしりと置かれた人形には感動すらおぼえた。西郷先生の人形も置かれており楽しませていただいた。

 

 

 人形.jpg

 

「ちらん人形博物館」の近くには「特攻隊員の母」と呼ばれた鳥浜トメさんが経営していた「富屋旅館」を復元した建物があったのでこちらも見学することに。

 

 P1350056.jpg

  

建物内には太平洋戦争末期における特攻隊員とトメさんとの交流を紹介した写真、手紙などが余すところ無く展示されていた。

 

隊員の殆どが10代後半から20代前半の若者であった。

 

まもなく去り行く者と彼らを送り出す側との悲しくも心温まるエピソ-ドに落涙寸前になった会員も存在したのではなかろうか。

 

沈痛な面持ちのなか「富屋旅館」を後にして向った先はこちらも大海に散っていった特攻隊員を紹介した「知覧特攻平和会館」。

 

知覧会館.jpg

 

私は5年前に初めて訪問しているので今回が2度目の訪問であった。会員の殆どは初訪問であったのではないだろうか。 

この広い会館の全ての資料を見てまわるには恐らく1日を要するであろう。それ位密度の濃く一つ一つの資料を眺めると考えさせられることが多いのである。 

 

 

こちらの感想はあえて記さないことにする。紙面が足りないというか書き記す時間がないのである。

 

ただ一つだけ言えるのは「数多くの若い日本人の犠牲の上に現在の日本及び日本人が存在している」ということである。

 

 

私の祖母の弟もこの戦争で南海に沈んでいったと聞いている。とても他人事には思えない。

 

ここでの見学は団体行動をとらず自由行動とした。気がつけば1430分を過ぎていた。

 

あわてて姿の見えない会員の携帯電話に連絡を取り集合をお願いした。やはり見学前に昼食を済ませていて正解であった。

 

出発する頃には雲行きが怪しくなりいまにも雨が降りそうであった。

 

次の目的地は「鰻温泉」である

 

温泉好きの西郷先生が愛した温泉地の一つである。

 

 

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