平成24年 西郷南洲翁を偲ぶ旅(4)

3日目は"本命"の「南洲翁ゆかりの地」巡り。

 

私にとっては毎年の恒例行事であるが今回、初訪問の会員も多かった。

 

この日は前日の大雨が嘘のように朝から晴天であった。

 

スタ-ト地は「南洲翁生誕の地」である。言わずと知れた南洲翁の生家跡地である。加治屋町のなかにあるこの地は現在、石碑が建てられている。観光シ-ズンには決して少なくは無い観光客の姿を見かけるのである。

 

当日、923日は「西郷どんのエンコ」というイベントが毎年、行われている。「西郷どんのエンコ」とは鹿児島市在住の小中学生及びその父兄が中心となり南洲翁ゆかりの地を練り歩き、その遺徳を偲ぶという行事である。ちなみに「エンコ」とは「遠行」と書く。

 

 

エンコ.jpg

 

この「遠行」の出発地が「南洲翁生誕の地」で終着地は「南洲墓地」である。本日の我々の行程とほぼ同じである。もっとも我々の場合、車での移動なので彼らに大きな顔をすることができない。

 

 

ここ加治屋町からは南洲翁をはじめ多くの偉人を同時期に輩出している。弟の従道、従弟の大山巌、そして東郷平八郎など数え上げればきりが無い。

 

南洲翁を中心に多くの後輩が「郷中教育」を学び切磋琢磨した。

 

この地のすぐ横を流れている「甲突川」では南洲翁も魚を獲るなど良い遊びの場でもあったそうだ。今はゆっくりと穏やかな流れで観光客の気分を落ち着かせてくれる。

 

全員で「南洲翁生誕の地」を見学した後、各々が自由に偉人の生誕地跡を見学することになった。

 

私はこの地から約500メ-トル離れた「南洲翁が2度目に住んだ住居跡」に向った。(当時の西郷家はあまりに貧しく、生誕の家を売却しこちらに移り住んだのである)

 

 

家.jpg

 

その後は「維新ふるさと館」を見学。鹿児島市が運営するこの建物は鹿児島の歴史、偉人について細かく紹介している。じっくり見学すると3時間以上要してしまう。

 

昨年1110日の講演会で講師を勤めて下さった福田賢治特別顧問にも挨拶をさせていただいた。

 

見学後は「維新ふるさと館」で記念撮影をした。

 

 

 

ふるさと.jpg

 

次の訪問地「南洲墓地」に到着したのはお昼少し前だった。

 

私たちはまず南洲翁のお墓に手を合わせた。私も一年ぶりの「対面」である。昨年から一年が経過したが果たして自分自身、成長したのか。南洲翁の精神を心身に染み込ませ行動に結びつけることができたのか。お墓の前で自問自答したが答えは出ない。自分の未熟さに本当であれば南洲翁の墓前に立つことなど許されないのかもしれない。そんな不甲斐ない感情そのままに他の方のお墓に挨拶をしていった。

 

 

 

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墓参を終えた後、隣接する「西郷南洲顕彰館」を訪問。高柳毅館長、職員の皆様とも一年ぶりの再会。高柳館長には北海道南洲会設立時、多大なる協力をいただいた。講演会の講師も引き受けて下さったこともある。

 

「西郷南洲顕彰館」には「西郷どんのエンコ」を終えた子供達で溢れかえっていた。

 

「南洲墓地」には夕方に再訪問することになっている。ある程度見学してから昼食を食べに天文館へ向った。

 

昼食後の訪問地は「西郷屋敷跡」。位置的には"鹿児島中央駅の裏側"といったところだろうか。明治6年の政変(いわゆる征韓論)後、鹿児島に戻ってきた南洲翁が住んだ住居である。南洲翁の人生のなかで唯一といって良いほど「家族水入らず」の時代といって間違いはないであろう。この屋敷には庄内藩の留学生も訪問してきた。南洲翁が使用された井戸も残っている。

 

続いて護国神社を訪問。明治維新樹立に多大なる功績のあった南洲翁ではあるがこの神社には祀られていない。

 

見学後、すぐ近くにある「座禅石跡」に向った。南洲翁が幼少時よりこの地(当時はお寺が存在していた)南洲翁の強固な精神を培った原点のひとつはこの地での座禅である。

 

 

 

看板.jpg

 

 

会員のなかには南洲翁よろしくこの硬い石の上で座禅を組む方もいた。

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その後、城山の頂上に行き西郷洞窟、南洲翁終焉の地まで一気に見学をした。

 

この二つの地は南洲翁を敬愛する者にとって、血涙に咽ぶ場所である。

 

「戦死」される前のわずかな日をこの洞窟で過ごされ、敵陣の銃撃を受け皇居に向かい一礼した後、介錯されその生涯を終えられた場所にたたずむ度、私は南洲翁の無念を思い言葉を発することができなくなる。

 

 

洞窟.jpg

 

この頃になると太陽が沈み始めてきた。

 

我々は再び「南洲墓地」に向った。夕方には自衛隊の皆さんによる「演奏会」が南洲翁の墓前にて催されるのである。

 

 

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